小市民の一人として、妻と小3の息子と共に穏やかに暮らしてきた主人公の倉永晴之(田辺誠一)。過度な贅沢はせず、もちろん犯罪にも手を染めず。 風で倒れた自転車を起こすことはなくても、シルバーシートに座ることを我慢する程度の良識は持っている。 市民生活部市民相談室の主査(係長)に異動してからの3年間は、市民からひっきりなしに寄せられる苦情や要望に追われ、胃痛と戦う日々だ。 共に働く主なメンバーは、見栄っ張りで小心者の上司、気持ちの浮き沈みの激しいアラフォー女子、コミュニケーションを一切取ろうとしないミニスカ厚化粧女子… 中には、頼りになる若手男子もいるが…。 唯一の楽しみは、飼っている熱帯魚・アロワナに愚痴りながら飲む発泡酒だけ。